こんちゃっす、ダイブツです!
最近Nintendo Laboが発売されて、凄い評判ですね!
ただ、組み込みエンジニアの僕が見ていて思うんですが、Nintendo Laboって組み込みエンジニア養成キットにしか見えないんですよ。
これはもしかして任天堂の策略なんじゃないかと。
なので、この記事ではNintendo Laboが組み込みエンジニア養成キットにしか見えない3つの理由と、そこから連想される任天堂の思惑について書いていきますね。
目次
Nintendo Laboがまるで組み込みエンジニア養成キットな3つの理由
理由1:ダンボール組み立て=電子回路工作
Nintendo Laboを買ってまず始まるのが段ボール組み立てからじゃないですか。
動かすものを作る為に、段ボールを組み立てる。
これって電子回路工作に凄い似てると思うんですよね。
↓電子回路工作のイメージ
だって電子回路工作も動かすものを作る為にやるものだし、組み立てるっていう意味では一緒です。
Nintendo Laboでは、何の部品が必要なのか、どう作っていけばいいのかをめっちゃ丁寧に説明しているっていう点が違うだけだと思っています。
説明の丁寧さは「流石任天堂さん!」と感じる程クオリティが高いので、子供でも楽しめるように工夫されているように感じます。
そういう意味で、電子回路の知識が無い人が初めて作ってみるものとしてはうってつけな商品になっているんです。
理由2、入力と出力の関係は完全に組み込みプログラミング
このNintendo Laboでは、入力内容に応じて出力を選択するということができます。
プログラミング経験者なら分かると思いますが、これってまさにif文そのものですよね。
上の画像にある「Aボタンを押したら」っていう内容を組み込みプログラミングに置き換えると、「スイッチが押されたら」って内容にできるんですね。
プログラムとして書くなら
if( A_BUTTON == 1 ){
//出力用処理
}
って書きますね。
これに加えてNintendo Laboでは、AND条件、NOT条件、タイマーが使えるようになってるので、もう完全に組み込みプログラミングになってるってわけですよ。
僕としては上の画像のような説明画面を見てると設計書を見てる気分になってきますw
理由3、実際に作られているものがもう組み込み製品のそれ
今までの内容で、Nintendo Laboを使って組み込みプログラミングができるっぽいことが分かったと思います。
じゃあNintendo Laboを使って、実際にどんなものが作られているか見てみると、もう正に組み込み製品になってるんですよ。
例えばこれ。
ニンテンドーラボで鍵が開いた時に例の音が鳴るやつ作った pic.twitter.com/sY2VkpEfwl
— みかんねこ (@96pen) 2018年4月23日
IRカメラでサムターンの形状見て鍵が開いてるか判断してます pic.twitter.com/kSiUwOQKD0
— みかんねこ (@96pen) 2018年4月23日
これってNintendo Laboじゃなくて、組み込み製品としても作れるものなんですよね。
組み込み製品として上と同じものを作るなら、コントローラーのセンサー部分を市販のセンサーに置き換えて、後はマイコン基板でセンサーの内容を読み取って音を出せばOK。
やっぱりNintendo Laboで作れるものは、まさに組み込み製品になっているんです。
つまり、Nintendo Laboはどう考えても組み込みエンジニア養成キットなんですよ。
これらから連想される任天堂の思惑
任天堂が組み込みエンジニア養成キットを発売したということから、僕なりに任天堂の思惑を予想してみました。
予想1:プログラミング学習ブームに乗っかりたい
2020年にはプログラミング必修化となる関係もあって、今プログラミング学習ブームみたいなことになっています。
だから任天堂はこのプログラミング学習ブームに乗っかろうという考えがあったんじゃないでしょうか?
ゲームしながらプログラミング学習が出来るというメリットは、子供にプログラミング学習させたいお母さんお父さんにはめちゃ響く内容です。
そこを狙っての商品化だったという可能性は十分にあります。
予想2:将来のエンジニア人口を増やしたい
僕としては、予想2の内容が任天堂の本当の狙いなんじゃないかなと思っています。
今の時点でも、日本はエンジニア人口が足りていないということが伝えられています。
その為に、これからの将来に向けてエンジニアを増やす手助けをしていきたいという考えがあったんじゃないでしょうか?
そして、その増えたエンジニアの中から任天堂に入社するエンジニアが少なからずいるということ見込んで、今のうちに種をまいておこうという狙いがあるんじゃないのかなと考えています。
任天堂という大企業なので、将来に向けてのプランは何かしら考えているはずです。
その中の1つに今回のようなエンジニアを育てる仕組みを検討したのかもしれません。
とりあえず僕が言いたいのはですね、もしあなたがNintendo Laboを楽しいと感じるなら、組み込み製品を作るのも楽しめるよ!ってことです。
Nintendo Laboに任天堂の策略があったとしても無かったとしても、少しでも組み込みエンジニアを志望する人が増えてくれてばいいなぁ。
(この記事の内容はあくまで僕の推測です。事実かどうかは不明ですのでそこはご了承ください。)
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